発言小町の気持ち悪さ

　別に毎日読んでる訳ではないけど、読売新聞サイトの発言小町は時々読んでい
る。人それぞれの考え方を読めるのは確かに面白い、だが基本的にはなんとも言
えない気持ち悪さが後味として残る。 
　何が問題か？相談者は基本的には配偶者や恋人についての悩みを相談している
訳だが、それをカウンセラーや医師などの専門家ではなく、一般読者の意見に委
ねる、と言うのが根本的に気持ち悪い。先ずなんと言っても、一般読者に相談す
れば、裏でゴシップ的笑い者としてネタにされるのは確実だし（発言小町自体
の投稿は削除されてても、ミクシィのような読者を限定した場では沢山ありそう
だ）、そう言うところに自分と近しい関係の人を匿名とは言えネタとして提供す
ることに相談者は後ろめたさは感じないのだろうか？と言うこと。（補足：夫が
浮気しました、離婚したいんですがどうしたら高い慰謝料を取れるでしょうか、
と言う具体的な相談なら法律の専門家に尋ねるだろう。そうではなく、まだ浮気
が疑問の段階で相談する、となれば経験者に、と言うことで読者に相談する、と
言う気になるのだろう。しかし、ネットに出すと言うことは良心的な経験者ばか
りではない、と言うリスクを考えないのはいかがなものだろうか） 
　例えば、自分に恋人がいて、その恋人が私の発言や行動について理解できない
ことがあったとする（まぁそんなことは日常茶飯事であろう）。で、それがおか
しいかおかしくないか相談するとしたら、先ずは近親者に相談すべきだろうし、
それが難しければ専門家、と言う順番だろう。と言うか、ネットはこういうこと
を相談すべき場所なのだろうか？（発言小町は基本的にそう言うネタで人気のサ
イトな訳だが）少なくとも自分の恋人が自分のことの相談にネットのような「晒
し」の場で行なうようなことがあれば、お互いの信頼は地に落ちると思う。 
　ネットの匿名性は犯罪に関してよく言われるが、それ以前に、ネタにされる危
険のある公共性の高い場で近しい人の問題について気軽に相談をする、と言う気
妙な気軽さも実はかなり問題じゃないだろうか、と思っている。私だったら、掲
示板につく親身な回答の１０倍くらい、裏でうわさ話のネタにされていると考え
るべきだと思うのだが。