宗教信仰心のない国の末路を感じる

　闇サイト殺人事件、被告のやったこともメチャクチャなら、被害者の母親の発
言も、それで本当に自身の悔しさが晴れるのか？被告が死刑になった後に、もっ
と寂寞とした虚しさが待っているかもしれないのに、とにかく死刑しかない、と
言う考えなのか。 
　とりあえず私は法曹の専門家ではないので、判決についてどうこう言うつもり
はない。被告の３人のたがが外れた残虐さ、被害者の母親のひたすらに裁判にお
ける死刑判決に依存し、娘さんを失ったことに自分なりのけじめをつけられない
弱さ。いずれも宗教的信仰心を躾けられて来なかった（別に仏教かキリスト教
か、と言った話ではない。もっと単純な「悪いことをしたら鬼に食べられちゃう
ぞ」的な子供の躾があれば、それだけで人間の残虐性はかなり弱まるはずなの
だ）日本人の末路のような気がしてならない。人を殺すことを躊躇するのも、近
親者が殺された時の悲しみをこらえるのも、私たち人類は今まで宗教信仰と言う
英知によって乗り越えてきた。それが今の日本ではすっかり忘れ去られているが
故に、極端に残虐な殺人事件が起き、そしてまた、裁判が被告と被害者遺族との
過酷な戦場と化してしまっていること。こういう場に本来なら宗教家から一言
あってもいいのではないか。太平洋戦争の時も、国家神道と関係のない仏教家や
キリスト教宗教家も多くが戦争に賛同したと言う。日本の宗教家はこういう危機
の場においてこそ、その存在感を示すべきである。 

■自首減刑に納得せず、母親「控訴を」…闇サイト殺人判決 
(読売新聞 - 03月19日 01:10) 
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=782503&media_id=20