オイラはやっぱり世界史派

　某アイドルｗが日本史大好きと言っていたので、世界史支持派として反論を試
みる（もちろん本人に向かってこんなコメントはしませんがｗ）。日本史支持派
の皆さんの反論を待つ！（爆、あくまでも議論を楽しむ、というスタンスでどう
ぞ）

・社会科学的には圧倒的に世界史の方が重要
　なんと言っても封建社会、奴隷社会、その他様々な社会格差をなくすための人
類の血と涙は圧倒的に世界史に記述されている。日本史には民衆の権利獲得のた
めの史実は殆どない。例えば、幕府社会の士農工商という身分制度は民衆自らの
力ではなく、黒船来襲と言う“外圧”によってもたらされた。その意味で日本史
には民衆が権利を獲得するストーリーがほぼないに等しい。もちろん、民衆の権
利の歴史だけでなく、帝国主義（領土の拡大と縮小の法則）、経済の歴史（貨幣
の誕生、資本主義の誕生、etc）など様々な社会を“科学的に”語る材料は世界
史を学ばないことには見つからない。

・戦国時代のドラマツルギーに支配されている
　日本史が好き、という人の話を聞くと、そのほとんどが戦国時代に集中する
（あと、多少明治維新好きもいますが）。そして、この時代に時代小説や映画作
品が集中している。要するに歴史というよりもドラマツルギーとして消費して楽
しむために存在する歴史、と言う面が強すぎる。もちろん、ドラマツルギーに優
れている、と言うことが歴史研究の底辺をなす人々を引きつける魅力になってい
るのは間違いないが、戦国時代の突出したドラマツルギーは「歴史は進歩する」
的歴史観よりも「歴史は繰り返す」的歴史観が多い理由とも言えそうだ。何より
も、こうした戦国時代のドラマツルギーは中国の戦国時代絵巻と言える「三国
志」のコピーだと思う。