ヲタク叩き許すまじ

「オタ芸は禁止！」声優の榊原ゆいがファンに苦言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=494400&media_id=54

　声優が自分のライブに来るヲタ芸師たちに向かってヲタ芸禁止を求めた記事。
ミクシィでのコメント記事はおおむねこの声優に賛同した。まぁ確かに一般の
客には鬱陶しい存在であるかもしれない。しかし私はこのヲタ芸バッシングは
少数文化抹殺の動きであり、現代の魔女狩りであると考えた。
　先ずは私が最初に反応した投稿。
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ロックのライブへ行けばモッシュやダイブがあるわけだし、クラブへ行けばバト
ルダンスしてるヤツらがいる。一般人はそこに近づかなければいいだけ、カウン
ターカルチャーというのはそう言うもの。迷惑ならヲタ芸師用のフロア枠を設け
ればいいだけのこと、「来るな」とまで言うのはヲタタタキ以外の何者でもな
い。
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　これに対し、様々なレスを頂いた。要約するなら、ロックライブ会場やクラブ
ではこうしたファン側のパフォーマンスに理解があるけどアイドルではそう言う
暗黙の了解はない、とか、そもそも私の発言が一般人を排除する閉鎖的な意見だ、
など。
　それに対する私の反論。
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レス遅れました、すみません。
沢山釣れました（笑、まぁ足跡５０件くらいですが）、また貴重なご意見ありが
とうございますm(_o_)m

私の主張を要約するなら、少数の暴走するヲタの事件でヲタ芸文化全体を否定す
るようなコメントがあまりに多いのが腹に据えかねたので上記の記事を書きまし
た。個人的にはちゃんと節度を持ったヲタ芸師としか接触したことがないので、
そう言う人たちが実際には多数派なのに１つの事件でヲタ芸文化全体を十把一絡
げで批判するのは、宮崎勤の事件でアニメが攻撃の対象になった頃から全く変
わってないな、やれやれ困ったものだ、と言う思いです。

コメントの中でも、＊＊＊様の「ダイブなどは周りから認められているが」と言
うのはロックのライブ会場に一般人がいないということ以上のことを意味しない
し、＊＊様の「一般人は近づくなとか自己中心的な乱暴な考え方」というのも、
この手のハードルはサブカルチャーだけでなくクラシックのようなエスタブリッ
シュのカルチャーでも同じようにあることを分かっていない発言（クラシックコ
ンサート会場ではＴシャツジーンズのようなカジュアルファッションだと断られ
るところもあります。これも一種の一般人の排除です）なので、私としては残念
ながら納得のいく解答ではありません。一番現実的なのが＊＊＊＊＊＊さんの発
言ですが、まだ考えることは沢山ありますので、また稿をあらためて考えたいと
思います。
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　単に現場の“空気”を説明しただけで答えになってると思っているらしい、問題
はなぜそのようにロックライブとアイドルライブの現場の“空気”の違い、温度差
があるのか、という問いかけなのに。
　一言で言ってしまえば、ＴＰＯが定着していない、ということだろう。クラシッ
クやロックは歴史があるので参加者にその場のＴＰＯが共通認識として共有され
ているが、ヲタ芸はまだ十年に満たない歴史しかないので、共有されていないと
いうことだろう。
　であれば、なおさら彼らヲタ芸師をサポートしなければこの文化は抹殺されて
しまうだろう。私にとってはチベットやアイヌの少数民族文化を大事にすること
と、ヲタ芸のような若くて世間の理解を得られていない文化を大事にすることと
はフラットなのだ。
　更に言うなら、一見正当そうな理由を持ち出して公然と差別を口にする人間が
増えているのは今日の社会全般で見受けられる。単にヲタ芸師たちを支持したい、
と言うほど別に私もヲタ芸に思い入れがあるわけではなく、このような正当化を
背景にあからさまに差別をする連中が許せなくてこの記事を書いた次第である。