Re: 女嫌いとしてのアイドルヲタ活動


<2008.01.22(Tue)>
さて自分の心の貧しさを晒したその心は?

 一言で言えば、「自分らしさというのはそんなもの」と言ったところだろう
か。成功するにせよ、失敗するにせよ、その人らしさというものは、その人が独
力で作れるものではなく、周囲の環境に大きく依存しているものだと言うこと。
ポジティブな自分らしさ、成功した自分らしさというものの基底となる努力とい
うものにしても、モチベーションをその人に与えた人や出来事は、やはり外部で
ある。
 内田樹のブログでも最近、自分探しをテーマとした記事があった。かつて古代
ギリシャでは、自我というものは存在せず、人間の意志というのは神々の声に
よって決定されていた、と言うお話。現代は自由意志が尊重される時代だが、自
由意志とは何かと考えた時、文字通り自由と考えるよりは、むしろこの古代ギリ
シャの宗教がかった考え方の方が実は近いような気がする。
 今回は“個”をテーマとして自由というものを考えてみたが、民主主義という
ものを考えた場合、“私たち”であるとか、“日本国民”であるとか、要するに
<集団>の意思を尊重する、と言うことになるが、集団の自由意志についても同
様ではないか、という敷衍は容易に可能である。マスメディアと言う“神々の
声”によって民意と言う自由意志が形成される、そこに本当の自由はあるのか?