非通時的自己

初めて神保町の梅の湯を起点に皇居マラソンした。かつてはランナーお断りの銭
湯だったが、今はランナーズのサポートを受けて待合いスペースにはその手のチ
ラシ等が沢山置かれている。

ラップを計ると１周25分40秒、もう25分台もきついのか（嘆）。かつて23分、22
分で走っていた自分と並走したら軽々と抜かれるのであろうか。

そのような想像をした時、過去の自分とは自分ではないような気がする。ライバ
ルのような、憧れのような、とにかく『他者』であって『自分』ではない、と言
う感覚。

最近、いつも日記を書く相手は10分後の自分、一時間後の自分ではないかと自覚
している。つまり、最大のマイミクは『近未来の自分』ではないかと。そして、
過去の自分は他者であって、親近感がない。おそらく、今日の無時間性によっ
て、他者と自己の間の分裂ばかりでなく、自己もまた、時間軸によって分裂して
いることを自覚している。そのような過程で細分化されていった自己は、いわゆ
る近代的自我を更にミクロ化させ、他者との差異によって自覚されるのではな
く、自己の内部の中で更に差異によって分裂していくようである。