トランプ大統領がアカ狩りを始めた。きっかけはおそらく、いや間違いな くチャーリー・カーク氏暗殺事件だが、実行犯はともかく、言論の自由を封 じ込める世の中が、よりによって民主主義の先頭に立っていたはずの合衆国 から出て来ようとは。イスラエルのネタニヤフ首相も、人質救出という建前 はどこへ行ったのか、公然とパレスチナ人根絶やしを公言。 少なくとも昔(昭和や平成)は、悪事というものは、金に困ってつい出来心 で、という同情に頭する下層民の問題だと思っていたが、令和ではそれにつ け込んで私たちを支配する階級の要人たちが悪さを始めた。 身近な暮らしを守る、という体裁はとっていても、戦争になったら、暮ら しもへったくれもない。というか、プーチンや習近平ですら、粛清は裏でコ ソコソやるのに(それをジャーナリストの方々が頑張って表に出してくれる)、 トランプやネタニヤフにはそうした後ろめたささえないのが、身震いするほ どの恐怖だ。歴史の教科書でしか知らなかった人類の悪夢が再び目の前に。