分断そのものを問題表面化させる

　そもそも東西冷戦から、自分的には世界史がややこしくなったと思ってい
る。それまでの戦争は、領土的野心とか、宗教対立とかである程度説明がつ
いた。説明がつくと言うことは、そこから学びが得られ、戦争をなくす努力
が可能になる(その割には以前も戦争はなくならなかったが、中立の立場で
交渉を進めるための国連のような機関はやっと20世紀になってできたものだ)。
　しかし、東西冷戦は、第二次大戦で連合国側として共に戦ったはずのアメ
リカとソ連が勝手に喧嘩を始めたものだ。時代は核兵器時代、ガチで戦争す
るにはあまりに怖い時代。こんな状況で、核抑止論などという奇妙な外交戦
術が生まれた。
　トランプの気まぐれも困ったものだが、そもそも論として、なんで資本主
義諸国と社会主義諸国が対立しているのか、これってちゃんと説明できるの
か？対立がもうすでに前提としてNATOとか運営されてるのが気持ち悪くて、
以前に「ロシアをNATOに参加させよ」と言う、表面的には暴論と思われる主
張をした。資本主義と社会主義の対立が捏造されたものであるとしたら、と
いう疑念からこの主張をした。
　とにかく、市民レベルだったら問題なく交流できている国々が。政治体制
一つで対立している、と言うのが私の現状認識。同じ朝鮮人が南北で分かれ
ているのも、グローバルで東西対立しているのも、政治体制が邪魔くさくて
しょうがない。