中国が攻めてくるというファンタジー

　ネット右翼の人が言う「中国が攻めてくる」という妄言は、ふと思ったら。
1970～1980年代にあった、「UFOがやってきて、宇宙人が攻めてくる」と
いう都市伝説的なファンタジーじゃないかな、と思えてきた。退屈な、とい
うか、未来への希望がない行き詰まった環境にいるとき、そういう「大きな
物語」が何がしかの意味を持ってしまうのかもしれない。これは別に日本だ
けじゃなく、世界的なものだろう、あの頃はアメリカでもスターウオーズと
か宇宙で戦う物語がたくさんあったし、日本もガンダム的なものはあった。
最近は宇宙を舞台にした物語はあまり聞かない気がする。
　UFOがやってきて宇宙人が攻めてくる、というのであれば、UFOも宇宙人
も架空の人物、存在なので、いくら消費しても罪はないが、実在する国や
人々に敵対心や憎悪を持てば当然揉め事になる。
　宇宙人とか妖怪、お化けなど、いかにもファンタジーの物語を妄想する時
代から、実存する人や国に脅威を感じる妄想はなんなんだろうか。
　まあ理由はどうあれ、周辺国家を恐れる人は、それより科学的に確率が公
表されている南海トラフへの防災や、ミサイルが飛んでくる前に中国として
は兵糧攻めの方が安上がりだから(つまり、兵器の軍拡は対アメリカであっ
て、日本に対しては食糧輸出、鉱山資源輸出を止めるだけで事足りる)、食
糧半年分くらいはきっと備蓄されているのでしょうね(私も最近の米高騰で、
だいぶ米を備蓄するようになったが、多いようで実際は2週間くらいしかも
たないだろう、水などを考えると、蔵や倉庫が必要)。
　ちなみに中国が日本を攻めてきたことは一度もない、元寇はモンゴルだし。
一方、日本は秀吉の時代と日中戦争と2回も中国に侵略を行なっている。
　まあ、中国が嫌いなら、どうぞ漢字を使うのをやめて。文章を全部かな書
きするところから始めた方がよろしいかと。