今や世界中を敵に回してしまったイスラエルだが、私にはユダヤ人がそん な悪い人どころか、極めて他者に優しい人々だった(と過去形を使わざるを 得ないことを苦々しく思うが)はずだ。 誰でも分かる例としては、Billy Joelなんかは誰もが知るユダヤ系歌手 だろう。そもそも、ユダヤ人は迫害の犠牲者であって、迫害する側になった のは、20世紀初頭にイスラエルが建国されてからだ。 ユーロビジョンにおいては、イスラエルは数多くの性的マイノリティを代 表として送りだし、実際に優勝者も出している。2019年WinnerのNettaな どは、参加曲こそ派手なダンスミュージックだったが、バラード曲が実に良 かった。本来、ユダヤ人はマイノリティに対してはとても大人な対応ができ る人々だ。なのに、シオニズムに染まったイスラエルでは、隣人を隣人と思 わない発言、行動をしてしまう。 LGBTQ+という性的マイノリティに暖かい接し方をするように、イスラエ ルの隣人にも心優しく接してもらうことはできないものか。