単刀直入に言ってしまえば、今日の社会問題の根本的原因の ひとつがこのダブルスタンダード、二重基準と言う問題に辿り 着くような気がする。新自由主義などは“規制緩和”を謳い文 句にしながら、より巧妙な方法で締め付けを厳しくしている （労働組合は解体され、本来我々を守ってくれた法律は消滅し、 表に現れない監視を強化している。個人情報保護法なんぞは政 治家たちの資産隠しに悪用されてるし）。あるいは“不戦の誓 い”の名の下に靖国参拝を繰り返す小泉首相、靖国参拝の意味 が分かっていてそういうことが言えるのだろうか？そもそも、 本人の任期に改憲はしない、と言っても、参拝は確実に改憲へ の助走となっているのは明らかだ。この“二枚舌”をなぜ国民 の多くは容認するのであろうか。 「正直者はバカを見る」的な人生哲学に収束させるわけには いかない。シンプルなごく当り前の「一貫性」を問題にしなけ ればならない。万人が納得できる政治を要求する、我々が望ん で当然のことを当然のように要求する、たったそれだけのこと である。