なぜこの時期に選挙なのか

　盛岡では次の日曜日に盛岡市長選、盛岡市議選が行われる。なので、昼間
は町のあちこちで候補者たちが宣伝カーで名前を連呼し、さんさ踊りよりも
騒がしい。
　選挙と言う手続き自体はもちろん大切だが、私は以下の理由でこの時期の
投票決行には異議を唱える。

・投票率を低下させ、保守系候補者に意図的に有利な時期を狙った選挙
　お盆のど真ん中である。若い家族はバカンスに地元を離れ、お年寄りたち
も孫に会うのを心待ちにしている。そんな家族の絆を確かめる大切な時期に
投票日を設定するのは、あからさまに投票率低下を狙っているとしか思えな
い。
　投票率の低下は固定票のある保守系候補者に利する選挙になる。社会の問
題の関心がある通常の時期に実施すべき。

・非正規公務員の休暇を奪う、働き方改革に真っ向から逆らう労働環境
　選挙は言うまでもなく季節性の強いイベント。その主体は通常の公務を行っ
ている正規公務員ではなく、有期雇用の非正規公務員の皆さんだ。そんな人
たちの大事なお盆休みが、この選挙で土日返上で働かされるのだ。この時期
の選挙は、非正規公務員の皆さんに著しく過酷な負担を強いるものだ。

・投票のための外出により熱中症患者多発
　期日前投票こそあるが、日本にはまだ郵便投票もインターネット投票も解
禁されていない。また、日中の街頭演説なども、訴える候補者側にも聞く有
権者側にも熱中症の危険性が高まる時期だ。もう少し涼しくなるまで、投票
時期を延ばすことはできないのか？