[ 田中宇：ウクライナ戦争で最も悪いのは米英 ]

https://tanakanews.com/220429baud.htm

　以前、ロシア軍が鉄道施設を攻撃した、と言うニュースに対して、インフ
ラ破壊して誰得？復興に金かかるのになんで？と言う発言をしたが、同じ記
事への軍事ヲタの発言に「鉄道のような物流拠点をターゲットにするのは開
戦時の常識、今頃攻撃なんて遅い」と言うものがたくさんあった。
　これを深読みすると、ロシア軍の失策か、あるいは最初は本気で破壊行為
をするつもりはなかったのではないか？と思えてくる。かと言って、ロシア
側の主張する、ウクライナ側の自作自演と言うのも、話の盛り過ぎと言う感
じがする。
　侵略行為自体は、ロシアとウクライナの政治的対立は明らかで、両国特に
ロシアに責任があるが、民間人殺害やこうした社会インフラ破壊は、相手の
戦意を削ぐために多少は効果はあっても、そもそもロシア政府の目標達成と
は関係ない。
　最近の戦闘は政府軍だけでなく親露軍とか傭兵とか、政府の制御が行き届
かない(結局、昔から戦争なんて政府の指揮から外れて残虐行為に及ぶ部隊は
必ずある)で、おさまるものもおさまらなくなる。
　戦争は始めるのは簡単だが、終わらせるのは大変難しい。コロナ感染拡大
もなかなかおさまらないが(なんでまだ1日数千人の感染があるのに、制限が
解除されてるのか？線引きが素人にはよくわからない)、ロシアのウクライナ
侵略戦争も5/9が1つの区切りになるとは思うが、こうした制御の効かない部
隊の暴走で、きれいには終わらず長引くことになるだろう。しかし、核使用
だけは絶対に阻止しなければならない。