同時多発テロ20周年追悼式典 9/11 AMERICA REMEMBERS

　インターネットが発達し、日本のニュースじゃかいつまんでしか報道され
ない追悼式典が生中継で見ることができる。21:50頃(現地時間8:50)から
見始める。
　犠牲者遺族が犠牲者の名前を読み上げ、south tower衝突時間9:03にいっ
たん黙祷。その後の、だいぶ老けたが、今でもBruce Springsteenのパフォー
マンスは、ジョンレノンやボブディランにも劣らぬ説得力のある歌。
　考えてみれば、広島の追悼式典は朝早いのでこういう生中継は何度か見て
いるが、阪神淡路大震災や東日本大震災などまだまだ傷跡が色濃く残る(広
島で登壇する若者は、両親祖父母の話から想像を膨らませて悲劇を語るが、
こうした自身が悲劇を体験している若者の泣き崩れる姿がリアルに痛ましい)
数々の悲劇の歴史には、そのリアリティに涙をこらえきれない。息子娘を亡
くした親、逆に父親母親を失った子どもたち、記憶がまだまだ生々しい。何
より、アメリカ全土が喪に服す事件というのは建国以来初めてではないか？
　犠牲者遺族が名前読み上げで今さらなのだが、欧米人は(普段は省略して
いるが)皆ミドルネームをお持ちなんだな、と言うこと。日常ではミドルネー
ムがあるのに気づかなかったが、こうした追悼の場ではミドルネームも読み
上げられる。ロシアは割と日常的にミドルネームである父性が使われるが。
　再び9:37にペンタゴンに墜落した3機目のカタストロフに黙祷。中南米か
らの移民はスペイン語でスピーチ。9:59、south tower崩壊時刻に再度黙
祷。10:03、シャンクスビルでの激突で黙祷。10:28、north tower崩壊。
　ブルース以外のアーティストの歌も、ゴスペル他の宗教歌の伝統があるア
メリカらしく、ヒット曲とは違う、追悼と癒やしの説得力に優れたパフォー
マンスが続く。
　abcニュースの中継は基本的に犠牲者による式典だったが、ジョージブッ
シュの演説はカメラがNYからShanksvilleに移る。犠牲者の人々の深い悲
しみの言葉とは打って変わり、アメリカ国民のテロと戦う勇敢さを讃える言
葉が並ぶ。 それはそれで、ブッシュらしさなのだろうが、その分、Kamara
Harris副大統領の国民に寄り添う慈悲のスピーチが心に響く。
　まだまだ3000人の犠牲者の名前読み上げは続く。バイデンのスピーチはま
だだが、寝ることにする。