首相が頻繁に交代することは良いことだ

　基本的に長期安定政権と言うのは、確かに政策がきちんと進むと言うメリッ
トもある一方で、民間との癒着や汚職の温床ともなる。
　特に、我々はロシアのプーチン、ベラルーシのルカシェンコ、北朝鮮の金
一族など、長期政権は独裁政権と密接な関わりがあることを知っている。だ
からアメリカの大統領は2期8年まで、韓国の大統領は1期4年しか在任できな
い仕組みになっている。
　政治と言うのは個人で行うものではない。周囲の閣僚、広くは国家行政と
もやり取りがあり、そこに癒着が生まれれば政治は腐敗する。
　菅首相が信頼できないと言うのはもちろんあるが、長期的に見て、安倍政
権のような長期政権には二度と現れないで欲しいものである。彼はほとんど
独裁者の一歩手前、心身不調がなかったら、憲法改正で独裁政権の土壌を固
めかねないところだった。
　と言うか、与野党の政権交代も定期的に実施されるべきだ。10年前の民主
党政権交代の失敗で懲りた、と言う人は多いが、そういう人の口から「人は
失敗から学ぶものだ」とか言うか？野党にも責任能力をつけるために、政権
交代を実現すべき。