菅政権中になんとかしないと

　五輪中止を諦める訳ではないが、その先のことも考えておきたい。つまり
ポスト菅政権。現在の首相はのらりくらりと自民党のエゴを通すことに成功
しているが、まあ人はいつか交替する。
　問題は一度決まったら将来に大きな禍根を残す憲法を始めとした法制度で
ある。五輪は祝賀資本主義の大きな分岐点になりうる。今回はコロナ感染拡
大で緊急事態宣言を出しているが、その効果が全く出ていないのはもはや議
論の余地なしなのでいったんおき、今後五輪が終わろうとコロナが落ち着こ
うと、簡単に緊急事態宣言を発するような状況にしては絶対にいけない。ル
カシェンコが政敵を捕まえるために飛行機を強制着陸させたり、香港のよう
に警察が民衆に銃を向けるようなことも合法化されかねない法律である。
　のらりくらりの菅には使えないだろうが、今後、石原慎太郎(そもそもコイ
ツが日本に五輪を招致した張本人だ)のような超タカ派の首相が出てきたら、
日本でも合法的に独裁政権が作れる状況にあることは自覚すべきだ。たとえ
ば、去年の都知事選で、あのN国を超える得票を在特会が得たことに戦慄した。
　下手をすると、自民党を超えるタカ派の政権が誕生してもおかしくない時
代に入った。あらゆる角度から、先手を打って、政治の改悪を止める努力を
絶やしてはならない。