ポストコロニアリズム

　コロナの語源はコロニー(入植地)と同じらしい。確かに、コロナウイルスはそ
のままでは生きられず、ヒトの身体に感染することで生きている訳で、良性であ
れば腸内ビフィズス菌のように感謝される存在だったかもしれないのに、ヒトを
死なせるために人類の敵となっている。
　しかし、私はもう一度社会的な意味でコロナを考える。もちろん、医療崩壊の
問題があるので以下のような単純な話ではないが。
　つまり、コロナは私たちの生活をコロナウイルスを理由に政府によって脅され
ているのではないか。もしかして、毎日の感染者数はフェイクニュースなのでは
ないか。10万円配布の話も本当に来るのかどうかさえ不明。
　経済活動が止まったら政府も困るはずだ。しかし本当の富裕層は外出自粛によ
る経済停滞でも潤う仕掛けがあるらしい(実際、ネット企業は莫大に潤っている
ようだ。さらに、これを引き金に戦争を誘発して一儲けを企む軍需産業がてぐす
ね引いているのかもしれない。実際、アメリカと中国の対立は不自然で、間違い
なく軍産ロビーが絡んでいるとしか思えない)。私はこの経済停滞が続くようだ
とコロナより貧困で亡くなる人が上回るのは間違いないと思っているし、むしろ
ロックダウンの方が失策ではないか、と疑っている。
　まあぶっちゃけ、私も自粛疲れによるイライラはあるのかもしれない。しかし
スウェーデンやブラジルがロックダウンなしでなんとかやりくりしているのをみ
ると、やっぱり騙されているような気がしておさまらない。確かにコロナは世界
を席巻しているが、モンゴル帝国がヨーロッパ進出の際にもたらした黒死病や第
一次大戦下のスペイン風邪のような「侵略戦争下の出来事」とは違うのだ。
　私は、この自粛によるナチズム、ファシズムへの回帰を最も恐れる。実際、自
粛警察を見ていると、まるで「欲しがりません勝つまでは」の時代に逆戻りした
かのようだ。戦争を心配するのはもちろんだが、人の接触がなくなることはそれ
だけで十分に社会崩壊への大きなポテンシャルとなっている。