元の生活に戻れると考える方がおかしい

　私は悲観的と言うより、冷静に考えているつもり。だから、自粛が長引けば、
いくら政府の援助があろうとなかろうと、元の生活になんか戻れない、と考える
方が普通だ。世間に流れている情報があまりに楽観的過ぎるので、少しは警告さ
せて欲しい。
　現に、福島第一発電所周辺に住んでいた住民が、9年経って元の生活に戻って
いるだろうか？福島からの避難生活を経て、結局避難先が生活拠点になって以前
の住み処にはほとんど誰も戻っていない。今度は地球上のすべての土地が福島の
ようになると考えるのが自然だ。
　そう考えると、元の生活に戻るとしたら、少なく見積もっても20年、最悪の場
合、今の時代に生きている人々が生きている間は戻らない、と考えるのが自然。
　その意味では、本当にサバイバル生活への移行を考える必要がある。「ゆるキャ
ン」では甘い、町に戻って食料品を買い込むことさえできない。
　もし本気で生き残りたいなら、かつて小野田少尉がフィリピンの森林でやって
いたような、ガチのサバイバル生活を準備する必要がある。感染しない人も、物
流の混乱であちこちで兵糧攻めに遭う。医療崩壊なんて序の口、治安崩壊、無法
社会で生き延びる覚悟は今からしておかなければならない。