民主主義の終わり、教育の終わり

・ポピュリズムと言う民主主義の負の側面が表面化した現代
　それでも私は民主主義を(理想として)信じてはいるが、そもそも民主主義を信
じない＝外の世界との共生を考えない、人々が増えすぎた。小選挙区制で維持さ
れている自民党独裁を支持する日本人も、トランプを再選しようとしているアメ
リカ国民も、EU 離脱を決定的にしたイギリス国民も。先進国がこれでは、中国
の民主化など夢のまた夢。
　もちろん最高の民主主義は直接民主制だが、それでは物事が決まらないので現
実は間接民主制を採用している訳だ。皆無人島には何を持って行くか、と言う議
論をするが、無人島は民主主義でも物事が決められる唯一の空間だ(なぜなら民主
主義であると同時に独裁でもあるからだ)。

・教育は教養のために必要だが、職業には徒弟制度の方が有効。教養より職業の
方が大事、と言う価値観が定着してしまったら、教育は終わる。
　読み書きそろばん、と言うように、力仕事、手先の器用さを必要とした職業の
時代に教育は不要だった。デスクワークがビジネスの中心になると、学校教育が
必要になった。それは読み書きそろばんだけでなく、全く違う世界の人間をクラ
イアントとして関係を構築するために教養が必要にったからである。AI の時代に
デスクワークも奪われると、また教育は不要になる。と言うか。これまでの教育
では役にたたなくなる。