https://www.lemonde.fr/idees/article/2019/10/11/le-nobel-du-deshonneur-a-peter-handke_6015176_3232.html 続いてノーベル文学賞。オーストリアのペーターハントケ、この人の受賞で今 ヨーロッパは賛否両論で大変なようだ。日本じゃドイツの名匠、ヴィム・ヴェン ダーズの「ベルリン・天使の詩」の原作者、と言うあっさりした紹介のされ方だ が、ユーゴスラヴィア紛争へのNATOの介入を痛烈に批判した人だ。その一方、独 裁者として名高い旧ユーゴ大統領、スロボダン・ミロシェヴィッチを弁護し、人 道的観点から数多くの作家が彼の受賞に抗議しているという記事。 こういう、単に右と左では割り切れない、（そもそもがあの時代のバルカン半 島情勢は複雑極まりなかった）複雑な背景の作家の議論とか、日本じゃなかなか ないからね。今後の議論を注視していきたい。