暮らしより人権

　さていよいよ明日が参院選投票日だが、これまでの自分の主張をまとめてみる。
　香港の若者が政治的にアクティブで、日本の若者が政治的に無反応な理由とし
て、人間のプライドを傷付けるようなイッシューだと人は本気になるのだろう、
と言う記事を書いた。私の選挙の視点も基本的にその視点である。
　もちろん、消費税増税阻止、年金問題、最低賃金問題など暮らしにかかわるイッ
シューは多い。しかしセクハラ、パワハラなどの人権にかかわるイッシューをど
この政党も扱ってないのは問題だと思う。
　そもそも、マスコミが政党ごとの女性候補者の人数を比較するようなゲスな記
事を平気で書いているようじゃ、争点にすらならないのだろう。つまり、僕は政
治家よりマスコミやそれを何も感じずに受け流す国民の姿勢を争点にしたいのだ。
　暮らしが多少貧困になっても、庶民がお互いに助け合うなら、政治家の力は必
須ではない。ベトナム人労働者が日本に来て自殺するのはどういう現象なのか。
　日本人が優しくないとは言わない。シルバーシートでお年寄りに席をゆずる人
は今では当たり前になった。つまり、「インスタ映え」する優しさは身について
いる。しかし孤児や外国人を養子にして育てると余計な噂になり、あまつさえ近
くに保育所の建設計画に露骨に反対する。長期的な視点では現代の日本人は全く
優しさに欠けている。政治がどんなに良くなっても、国民がこれでは僕はいつま
でも「幸せ」にはなれない、と考えている。
　と言うことで、僕は「目の前の幸せ」を語る候補者、政党より、国民の意識の
変革を指導するような人に一票を投じたいと思う。