テーマが異なるので２通に分けて。 今回の猟奇事件に対しては与党野党ともに犯人の卑劣な行為に対する非難のコ メントを上げた。そうした“表面的”な意味においては与野党を問わず政治家全 てにとっての脅威だろう（本当に私怨が犯行の動機だとすればね）。 だが強いて言えば、この事件は与党側に利する可能性が高い。早い話、無党派 層がこぞって石原氏に票を投じた“あきらめ感”が更に有権者の間で深まり、結 果として与党が更に票を集める、という構図（だからあえて先ほどのような「絶 望するな！」と言うメッセージ性の強いコメントを書いた）。 統一地方選の後半戦は民主党に有利、と言う予想が各種報道機関から出されて いる。しかし今回の事件が後をひけばこの予想も容易にひっくり返りかねない。 世界平和を説き続けた伊藤市長の弔いには、平和をもって（投票という行動に よって）報いるのが我々のつとめだ。