宮本警部展＠警察博物館（京橋）

　携帯交換を待っている最中に京橋・警察博物館の宮本警部展へ足を運ぶ。日曜
なので入口付近には白バイおまわりさんにコスプレした子供たちが戯れている。
　入場料は無料。４階と２階の通常展も見学。警察学校って中野だと思っていた
ら、６年前から府中に移ったのか。偽ブランド品の展示もあったが、素人のオイ
ラには全然区別がつかない、つーかグッチやヴィトンのどこがいいのか分からな
い（笑）。
　さて３階が宮本警部展。他の殉職警官の遺影も飾られている（ただし都内の警
察勤務の警官だけだ、全国だったらとてもここだけで遺影を展示出来る数ではな
いと思われる）、なんだかんだ言って、警官というのは命がけの職業だというこ
とをあらためて思い知らされる、そして、殉職警官の多くが３０代の若さだ。警
視総監からの弔辞が展示されている、読んでいるうちに胸が詰まる想いがして最
後まで読めなかった（公衆の面前で涙が出そうになった）。他にも安倍総理はも
ちろん、天皇陛下や石原都知事も警部を顕彰していた。そうしたことも確かに警
部の素晴らしさを伝えてはいるが、本当は偉い人たちの顕彰より、地元の住民か
らの無数の千羽鶴や寄せ書きの方がより重みのある勲章ではないだろうか。個人
的に宮本警部は警察官としてでなく、人間として立派な方だという風に認識して
いる。肩書きよりも先ずいかに多くの人たちが彼に信頼を寄せていたか、それが
住民からのこうした敬意の表し方となっているのだと思う。
　出口に記帳ノートがあったため、僭越ながら記帳して来た。胸の奥からこみ上
げるものがあり、ちゃんと鑑賞していない展示物もあり、もう一度訪問したい、
と思っている。