もしかして中国も日本の改憲を認めている？

■国民投票法案、衆院本会議で可決…自民・公明の賛成多数(読売新聞 - 04月13
日 14:21)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070413it06.htm

　第一印象は単純に脳髄反射で改憲への不安感だったが、よく考えると、この強行
採決、なんと中国の首相が来日中に強行したわけだ。こんなタイミングで憲法改
正の道筋を付けられたとあれば、温家宝としては大恥をかかされた、と考えても
良さそうだが、そう言うそぶりは見せず最後まで日本との友好関係を強調した来
日だった。
　もちろん、来年に北京オリンピックを控え、日本との外交関係に水をさすよう
なことはしたくない、という計算はあるだろうが、日本側にしたってこんなタイ
ミングで中国に喧嘩を仕掛け、来年のオリンピック開催中に日本人選手にもしも
のことがあったりしたらどう責任を取るのか、なんてことも頭をよぎる。

　結論（もちろん個人的推測だが）を言えば、実は中国は日本の改憲に賛成して
いるのかもしれない。改憲がそのまま軍国主義に結びつかないよう、天皇をオリ
ンピックに招待する発言をしたり、池田大作氏との対談を組んだり、と平和主義
への足固めも忘れないところが巧みだ。早い話、日本に戦争なんてできるわけが
ない。国土の狭い日本は、東京に核の一発でも落とされれば終りだ。一方中国は
と言えば、北京に落とされようが上海に落とされようが、トカゲの尻尾切りのノ
リで痛みを楽々と超えられる。それだったら、逆に日本の軍国主義を煽り、日本
に武器を売りつけてひと商売企んでやろうか、くらいのずる賢さは持っているか
もしれない（中国に技術がないとしても、ロシア、インド、中東などの武器の仲
介人くらいはできる）。そのくらいのしたたかさはあの笑顔の裏側にあってもお
かしくない。