今月号の現代思想の特集が移民問題。ほとんどの記事が、これからやってくる 外国人労働者の問題について書いている。もちろん大事な問題ではあるが、日本 人が外国へ出て行くことへの言及がほとんどないのは残念だ。もちろん今までの 既成概念であれば、日本人が観光を超えて海外渡航するのは、留学か、外資系企 業または日本企業の社員として出張するくらいだが、これからは直接海外で就職 すると言うのもあろうし、そもそもアドレスホッパーと言う考え方で、定住自体 が当たり前ではなくなり、海外移動を日本人もごく一般的なライフプランとして 上がって来てもおかしくない。 もちろん、治安の意味で観光や留学を超えた海外渡航に抵抗の大きい人が大多 数と思う。(自分には意味が分からないのだが)人手不足もあるし。しかし、自然 災害＋人災で今後日本国土の少なからぬ地域で住めなくなる可能性も上がり、海 外渡航はもう少し真面目に考えるべき時期に来ていると考える。