北方領土問題がかすんだ２月６日

本来ならデンマークの風刺漫画問題に端を発したイスラム京都暴動の問題に飛び
つきたいところだが、その前に言っておきたいこと。
　あれほど靖国問題などで愛国主義を鼓舞して来た小泉人気が凋落を見せている
ようだ。その結果だろうか、２月６日の北方領土の日、北方領土問題の話題は相
変わらずのライブドア問題にかすんでしまっている。まぁ領土問題というのは首
都圏に住む大多数の人にとっては“僻地”の問題としてしか認識されないので、
より生活に絡んだ（実際には投資家以外にとっては生活というより捕物帳に過ぎ
ないのだが）問題になびくのは当然だろう。と思ったら今度は紀子様ご懐妊
フィーバーか、やれやれ（天皇制問題に絡むとは言え、オイラにはタレントの
恋愛スキャンダルと五十歩百歩としか思えない）。

　ただ、だからと言ってこれが反小泉のシュプレヒコールとは到底思えない。や
はり日本人と言うもの、自分の身の回りのごく一部にしか関心が広がらず、この
勢いで格差社会を解消しよう、的な運動とはならないのだろうなあ（と言うか、
相変わらず格差社会をやむを得ないとして肯定している人が多いようだし）。相
変わらず“マルチチュード”とはほど遠い日本人、まぁあわてる必要はあるまい、
少子高齢化が日本を変えていくことだろう。そうしたら外国人労働者が今以上に
増えて、フランスみたいに彼らが暴れて、こっちも真剣に考えなきゃならない時
代が来るのだろう。