仏大統領選＆憲法論議

仏大統領選のルペン・ショック再来に現実味　支持率上昇
http://www.asahi.com/international/update/0405/TKY200704050293.html

　日本でも他人事ではない。「既成政党への不信感」と言うの
が日本にも共通している。例えば、小泉前首相はそのたたずま
いからして、自民党のようであって自民党ではなかった。明ら
かに新しいタイプの政治家で、そのことが国民の支持を集めた。
安倍政権の支持率が下がり、小沢民主党党首の党結集力もいま
いち、と言うことで、第三の勢力が現れるようなことがあれば、
フランスと似たような現象は十分にありえる。
　民主主義の先進国ですらこのような自体が発生するようになっ
た（まぁアメリカが一番ひどいのだけど）。近い将来、世界的
な政情不安に陥る可能性も出てきた。そのとき我々はどうすべ
きであろうか。

４月６日付・読売社説（１）［憲法世論調査］「『改正』へ小
休止は許されない」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070405ig90.htm
　先ず、「改正派優位は15年間に渡って変わっていない」と言
うのがどう言うことなのか。改憲の盛り上がりはここ数年のこ
とであって、この数字は以下にも読売らしい偏った母集団から
得た数字としか思えない。
　そして本論は、読売が「安全保障環境」を中心に改憲論を説
いていること。そんな狭い見方で憲法改正を主張されてはたま
らない。憲法とは国民主権のこの国が行政や立法の独裁を抑止
するために存在する条文であり、国防を明記するために存在す
るものではない。もちろんこの記者がそんな薄っぺらい議論を
するとは思っていないが、少なくとも偏った議論を煽る記事だ
と言わざるを得ない。