力は持っているだけで悪である

　北朝鮮の非核化が叫ばれて久しいが、本来非核化すべきはアメリカの方でしょ
う？まあ南北統一が成功すれば米軍は撤退(中国の進出には関心がない様子)する
のだろうから、その時のために安倍も必死で改憲をゴリ押ししている。北がそん
な簡単に核を手放すものか、と考える人もあろうがみんなそう言っててベルリン
の壁は壊れたのだ。
　戦争は悪だ、と言うのはそう異論はないだろう。しかし武装は必要、と考えて
いる人は多い。なんか紛争は外国からやってくるものだと考えている人が多いが、
基本的に紛争の大半は内戦である。武装なんて大半が国民を押さえつけるのに使
われるものだ。そもそも中国を仮想敵国と考えるってどういうこと？日本国内に
中国人なんてごまんといるのだから、彼らを拘束すれば嫌でも武力闘争はできず、
取引にしかならないでしょう。肝心の北朝鮮だって、核を保持したいと思っても、
いざ使用したらはるかにひどい報復を受けることは分かっているはずだから使えっ
こない。
　社会主義がスターリン粛清や文化大革命を起こしたように、民主主義だってホ
ロコーストや排外主義を生み出してる。どっちがいいかなんて一言で片付けられ
ない。どちらの世界も、為政者が武力に頼るのが問題。
　昔は「男は狼」だった。男子同権になってこういう言い方は消え、オヤジを非
難するセクハラ、パワハラと言う言葉に取って代わられた。こういう小さな「力」
から否定される時代、だから国家の武力のような「大きな力」も否定しなければ
ならない。改憲なんて、銃社会アメリカを真似するようなもの。