カンヌでパルムドールを受賞した是枝監督のインタビューを今朝のニュースで 見た。映画に社会を変えることはできない。しかし観客の価値観を揺さぶること はできる、と言う言葉が印象に残った。 先月、パルムドールのニュースが出た時は、ファンの喜びの声に混じって、 mixi 民が「万引きするヤツは社会の敵。こんな映画観に行くもんか」的なコメン トが溢れていて、やれやれ、と言う感じ。タイトルだけで中身も見ずに判断する レベルの低さにあきれた。是枝監督は、表現者としての、批判をも真っ直ぐ受け 止める真摯な姿勢はやはり世界で評価されるには必須だろう。 翻って、自分の投稿もよく批判される(今朝も反論への説明を書いたばかりだ)。 しかし、監督同様、私も先ずは読み手の価値観を揺さぶらないと始まらない、と 思っている。過激な物言いでも真意はちゃんとあるので、反論があればちゃんと 説明していくつもりだ。