新潮流を読む ドラッカーの IT 経営論(第 34 回)


<2007.03.20(Tue)>
http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/biz/shin/shin0312/shin_79.shtml

「自己管理による目標管理」とはまさにネオリベラリズムの考
え方そのものですな。自分で決めるから、達成するための創意
工夫も自分でやることになる、と。

 まぁそこは「日経」系なので、一見サラリーマンの味方の様
でありながら、やはり経営者の視点からの記事が殆ど、と考え
たほうがよい。転職ブームの時代であれば、社員が自己管理で
きる能力を持てば転職した方が収入アップにつながっていくが
、今はそう言う時代ではないので経営者が堂々と「自己管理せ
よ」と言えるようになっている。自己管理できる優秀な社員が
いても、転職して逃げる心配の少ない時代だから言える。それ
を「新潮流」などとかっこよく言葉を飾るのはいかがなものか
。

 もちろん自己管理できないよりはできた方が良いに決まって
る。しかし会社内での目標管理に利用されることについては、
上司との関係を見ながら、建前に流されて本望でない目標を持
たされたりしないよう気を付けなければならないだろう。