アメリカとロシアの、イスラム&北朝鮮への対応の違い


<2017/Sep/17(Sun)>
 まあぶっちゃけ、資本主義国家の代表対元社会主義国家の代表、と言う“20世
紀的な単純化”は可能だが、イスラムも北朝鮮も*21世紀になってからの*問題で
ある。
 本質的な違いはむしろ、両国がイスラム教徒や北朝鮮民族を内包しているかど
うかだ。ロシアの場合、CIS(ロシア連邦)の南西部にはかなり多数のイスラム系
民族を抱えているし、北朝鮮とも陸続きで国境を接している。一方、アメリカは
イスラムも北朝鮮も基本的に地球の裏側の国や民族であり(もちろん移民として
は内包しているが)、20世紀の帝国主義の流れで海山を越えて干渉をした国々で
ある。
 そういう意味ではロシアの方が真剣に考えているはずで、アメリカは“軍産部
の利益”と言う、問題解決とは全く違う方向の動機でことに当たっている。
 その意味では、私は彼らへの対応は無条件にロシアの対応の方を信じる。だか
ら国連安保理の北朝鮮制裁決議が良い効果を持つかは懐疑的だし(刺激するほど
暴走がひどくなるのは私でも経験値として分かるのになぜ政治家たちが分からな
い?)、ISのテロを極端に強調するニュースもどうかと思う(その結果がミャン
マーでのイスラム系少数民族ロヒンギャ族迫害なのだ)。