核の扱いにせよ災害にせよ、地球上には人類の力ではいかんともしがたい力が ある。そういうものを畏れる気持ちを持ちながら人類の進歩ができるのが真の先 進国である。人類の能力を過信するのが近代国家の特徴であるが、もはや人知を 越えた自然現象が増えすぎた（例えば地球温暖化および関連する自然災害）現在、 そういう自然の力の恐ろしさを知り、行動をわきまえた国家こそがこれからの真 の先進国と呼ぶべきではないか。それが文明に対し懐疑的なイスラム教の台頭に も影響していると考える。