安倍晋三・小沢一郎研究

　最近余裕がなかったが、ようやく両党党首についての研究（と言う
ほどのものではないか？）をしてみる。
　安倍首相については先ずはなんと言っても施政方針演説からだ。彼
は国民生活についてのキーワードに「成長」と言う言葉を使用してい
る、なんかうちの会社の思想教育に近いものがあるな（苦笑）。個人
的にはこの「成長」なる言葉に彼のネオリベラリズム的思想性が端的
に現れているとみる。成長をキーワードにする政治は、きっと優秀な
者ばかりを重用し、平凡な多数の人々を切り捨てる非情な政治であろ
うと考える、ＷＣＥ法の法案提出の動きがその際たるものであろう。
　そして彼が最重視している改憲問題、これはもう何度も口を酸っぱ
くして主張していることだが、時代が変わって今こそ国民自身で憲法
を作成しよう、と言う主張には、現行憲法の素晴らしさをまるで理解
していない人間の考え方だと思う（旧教育基本法もそうだった）。特
に、彼の代名詞ともなっている「美しい国」なる抽象的な理想論、はっ
きり言わせてもらえば新興宗教の勧誘文句みたいで気味が悪い。当初
はメディア受けしてたようだが、今では国民の支持率も下がり、神通
力がなくなって来た様でホッとしている。
　一方、民主党代表、小沢一郎についてだ。彼が民主党代表になった
当初はあれほど盛り上がっていたのに、民主党自体が彼のパワーを生
かしきれていない、と言うか、小沢氏自身が“無策”民主党の矢面に
立たされている始末。
　最近は「生活維新」のＣＭも浸透し、理想論ばかりの安倍人気に迫
る勢いで巻き返しを図っている。彼自身は霞ヶ関では絶大な神通力を
持った人物なのであるから、是非（読売社説での批判に耐えられるよ
うな）効果の期待できる国民生活向上政策を打って頂きたいものであ
る。
　と言うことで、現状では私は民主党支持、と言うことになろうか。
本音を言えば社共系政党にもっとがんばってもらい、保守系２大政党
政治と言う、アメリカの悪いところを受け継いだ政党政治体制を元の
左右バランスの取れた多党制に戻してもらいたいと思っているが、直
近の現実的政党支持においては小沢民主を推挙するのがベストと考え
る。