日本人はTwitterが好き？

　先日の発表でも触れたが、日本人はTwitterが好きな人種のようだ。諸外国と比
べ、Facebookの利用率はあまり高くないが、Twitterの利用率は非常に高い。ある
説では、Twitterで最も投稿の多い言語は英語ではなく日本語だ、と言う話もある
くらいだ。
　それと同時に、日本にいる中国人を見ると分かるが、彼らはモバイル機器を電
話として使っている。中国人がスマホ画面とにらめっこして歩いているのは想像
がつかないほどだ。最初、中国語は日本語に比べまだまだ入力変換機能がショボ
いからではないか？と言う仮説を立てたが、１億人の日本語ユーザ向けの入力変
換機能が10億人の中国語ユーザ向けの入力変換機能に勝る、と言うのは違うよう
である。一方日本人は歩きスマホが社会問題になるくらいにモバイル機器をSNS
端末として使っている。
　これについて特に先行研究資料は寡聞にして知らないのだが、個人的には少な
くともこれだけは言えそうだと考えた仮説は、「日本人のセキュリティ意識の低
さ」があると考える。
　中国は言うまでもなく政府による盗聴が当たり前のように行われている国であ
る。そのため、安易にプライベートな話題をネットに書き込んだりはしない。だ
からネットを使わず、電話でコミュニケーションすることになる。電話でも盗聴
は可能だが、ビッグデータ的にこの人物は何か特定の話題への興味が強い、など
と言った分析は音声データでは非常に困難だ。
　一方、日本人はと言えば、安易に内輪向けのネタをTwitterに投稿して炎上する
ケースが多いのは例を紹介するまでもないだろう。今や音声コミュニケーション
に勝てないと思われた即時性も、中高生がLINEの返答は３分以内に返すのが当た
り前、と言う時代に、文字コミュニケーションが音声のそれよりも遅い、と言う
こともなくなってきた。もはや電話機能は一部の機械オンチが使うだけのものと
なっていると言っても過言ではない。
　日本人は機械には強いと言う面もあるが、セキュリティには疎いからこそ短文
SNS(Twitter & LINE)が流行る、と言うのが私が今回考えてみた仮説である。