前の記事で書いた通り、ＩＳには政治的尖鋭性より、近視眼的な報復行為の傾 向が強いと感じている。要するに、不満分子が暴れる内乱に近く、不満分子が減 らなければ報復の応酬に終わりはない。シリアなどでは崩壊しかかってるアサド 政権より、ターゲットが空爆を仕掛ける欧米諸国に向かっていると言うだけの話。 だとすれば、不満分子の扱いに慣れた中国政府が一番ＩＳの問題解決に向いて いるのではないだろうか。天安門事件を経てなお経済成長を続けた中国政府の手 腕は、まさにＩＳ問題解決になくてはならないノウハウを持っているのではない だろうか。 もし中国がこの問題を解決できたら、中国は真の“世界のリーダー”と呼ぶに 値する国家になれるはずだ。