ネット右翼ネタ２題

　現在は広島や北海道など日本各地で集中豪雨の被害が出ていて、政治ネタより
自然災害に対する危機管理ネタとか書くべきなのだろうが、やはり守備範囲がこ
こで、以前から書こうと思っていたテーマが溜まってきたので吐き出してみる。

・なぜネット右翼は政治家を叩かず芸能人などを叩くのか
　ネット社会で一般人でも政治的意見が簡単に書けるようになった結果、芸能人
などの有名人の発言が叩かれることがよくあるが、本来政治問題で芸能人なんか
叩いても何の解決にもならない。それなのにそうした人たちを攻撃し、本来批判
すべき政治家が対象からはずされている様子は、私には一種の“弱い者いじめ”
だと思っている。あるいは“長い物には巻かれろ”主義と言うか。それはもはや、
政治的な意見と言うより、そういう言説の傾向そのものが政治的だと言うことで
ある。

・ネット右翼の人間性を疑う話
　シリアで湯川はるなさんがイスラム国のゲリラに捕まったニュースでのネット
右翼の反応が怖い。
　かなり前の学生のヒッチハイクで戦場に入り捕まったと言うなら非難のしよう
もあるが、今回の湯川さんの場合、具体的に戦場の平和に寄与しようとして現地
入りしての結果である。つまり、なにがしかの準備不足があったかもしれないに
せよ、守るべき物を守ろうとして起こした彼の行動は賞賛に値するものだと考え
るのが本来の右翼ではないのか？
　かのネット右翼のドン的存在である田母神氏も湯川氏と面識があり、田母神氏
は湯川氏の憧れの存在だったと言う。それなのに田母神氏はインタビューで湯川
氏の安否を気遣うでもなく、むしろコメントを控えていると言う。
　ネット右翼は国防を真剣に考えているように見えて、そういうところで簡単に
保身に動き尻尾を巻く様子にはやはり人間性を疑う。そんな武装で国を守るので
はなく、先ず有事にならない方法を考えるべきだ。