素直になるのが良いとは思わない


<2014/05/28(Wed)>
 自己啓発の本によく「他人に対して素直になりなさい。他人の言葉に真摯に耳
を傾けなさい」的なことが書かれている。自身が迷っている時は確かに他者の言
葉は自分を導いてくれるかもしれない。
 また、これは「独りよがりになるな」と言う警告の意味合いも込められている
のだろう。天狗になっているとしっぺ返しを喰らうのはよくあること。
 しかし、現在の盲目的にお客様、上司に従ってきついノルマをこなしている
と、素直になりすぎると人権の向上は一切進歩しない。人道的立場の私に言わせ
れば、他者にへりくだり過ぎて命を削るような働き方は絶対的に悪だと言いた
い。
 そもそも、日本人は思想や信仰する宗教に対して無関心過ぎる。信条、信仰と
言った、人にとやかく言われても簡単には揺るぐことのない人間の芯になるもの
がない日本人は私から極めて不自然な存在。
 前回の議論で、ビッグデータは社会にあるさまざまな思想や信条を1つに集約
し、多様性を排除しようとする、と言う話をした。それに対抗するには強い信条
や信仰を持つことが大事になる。そういうものがないと、今の右傾化の流れは簡
単に極右の進出を許すことにつながる。私たちは今や素直になることより強い信
念、思想をもつべきだ。