安倍政権が集団的自衛権を主張し出したタイミングでウクライナから始まった 新冷戦。当然日本の立場で行けば欧米側に着くことになるが、今日露関係を壊す のは大変危険、と言うのが個人的な見解。前回の記事では北方領土問題に触れた が、一番大きな問題はエネルギー問題、そしてアジア圏の安全保障の問題であ る。前者はロシアから天然ガスを買う話であり、中東の石油に頼るエネルギー事 情を変える上で重要な時期だ。また東アジアの安全保障とは、中国包囲網につい てアメリカが及び腰なので、ロシアにご協力願うと言うものである。 こうした問題がある以上、そう簡単にロシアに出兵するような真似はできな い。実際、安倍政権は当分静観するだろう。９条の非戦の宣言は周辺国の都合で 要らぬいさかいに巻き込まれないためにも重要であり、日本の外交戦術上も９条 は有効であると言うことである。