サンデー毎日の記事

『「アカ」と罵られたヤンキー先生の大反論』

　義家弘介氏の記事が出ていると言うことで読んでみた。やは
り彼のような在野の人物が教育再生会議に参加していると、文
句を言う輩がいるものらしい。もちろん、その文句を言う輩で
あるところの「日本教育再生機構」の八木氏は元「新しい歴史
教科書をつくる会」の会長とやらで、バリバリ右側の人だった。
　だが、彼のような人は叩かれてナンボだと思う。彼を好まし
く思っていないような人物が教育界を牛耳っていたからこそ今
日の惨憺たる問題が表面化してきているわけで、彼の言うよう
に「思想の問題ではない」ことをはっきりさせるいい機会だと
思う。そして彼ならそうした荒波にも耐えていける人だと信じ
ている。サンデー毎日の記事では、義家氏の発言を肯定的に書
いているが、その一方で、確かにこうした内紛もどきが続いて
いて本題の教育改革がおろそかになる危険性についても危惧し
ている。だが、だからこその現場感覚の人材を集めたことに意
義があるのではないか。先ずは官邸と文科省の二重行政などと
言う馬鹿げたことをやっている“役人”の教育から始めなけれ
ばならないであろう。
　何よりも、「歯を食いしばっても」施策を打ち出す、と言う
表現に彼の真骨頂が出ている。無論精神論で片付けられる問題
ではないのだが、改革する側の“覚悟”を啓蒙する意味で、今
後も彼の説得力のある言葉に大いに期待したい。