仕掛けられた教育ニュース


<2006.10.27(Fri)>
 と言う訳で教育問題の続き。先ほどは世界史をネタにしてみたが、次は安倍内
閣の陰謀説(もちろん仮説)だ。
 なぜここに来て急に高校の必修科目未履修問題が浮上したのか?そしていじめ
の問題、教育周辺の事件が急に目立つようになった。
 急に教育現場に事件が増えたのか?そんなことはない、以前からあってひた隠
しにされて、ある日突然日のもとにさらし出されたのである。なぜか?安倍政権
での教育基本法改正を通したいからではないか?「ほら、今の教育現場はこんな
にひどいんですよ、だから教育基本法を改正しなければならないんですよ」と言
う世論のムードを作り出し、国民の支持を仰ごうという魂胆がちらつく。
 もちろん、これらの問題を解決せずに放ってはおけないだろう。だが教育基本
法改正はこれらの問題を解決するために行なうのではない、ということに注意し
なければならない。だいたい教師を免許更新制にするなどという小手先のやり方
でいじめがなくなるとは思えないし、そもそも国会で審議されてるのは「国を愛
する心」と言う一節を条文に入れるか入れないか、と言う、教育現場から全くか
け離れた議論をやっているのである。こんな教育基本法の論議と現在の教育現場
の問題の解決策とは全くリンクしないということは最低限押さえておかなければ
ならない。