反日でも反韓でも反中でもない、東アジア全体が嫌い


<2013/Nov/9(Sat)>
特定秘密保護法について 
http://blog.tatsuru.com/2013/11/08_1144.php 

 特定秘密保護法が大して国防には役に立たず、ただ単に日本国民の人権侵害に
大きく影響する、と言う点で、内田先生同様私もこの法案には大反対である。 
 ただそれだけであれば、別に内田先生以外にもこの法案に反対を表明している
人は沢山いらっしゃる訳で、この記事の最も興味深い点は「アメリカのために日
本の民主レベルを他の周辺諸国レベルに落とす目的」ではないかと言う卓越した
類推である。 

 だいぶ前から日韓中の近親憎悪関係にはうんざりしているが、確かに歴史的に
近隣諸国が憎みあうケースは沢山ある。そのために容赦ない殺し合いも沢山行わ
れてきた。日韓中の間でネット言論のいがみ合いはあっても具体的な暴力沙汰は
まだ少ない(数年前に中国の日本企業が襲われたことはあったが現在は小康状態
を保っている)。しかし不景気でありながらも、ヨーロッパや南米やCIS圏など
は地域での協力関係を厳しいながらも守ろうと言う姿勢がうかがわれる。東アジ
アは理性のあるビジネスピープルだけがなんとか関係改善の努力をしているだけ
で、安倍政権自体がまじめに関係改善に向けた動きをしていない。 
 と言うか、東アジア全体の雰囲気がどうにも居心地が悪い。原発問題なんかな
くても、今の日本は大変居心地の悪さを感じる。この法案はそうした雰囲気を見
事に反映している。