20130815

　気温自体は少し落ち着いているものの、無風状態による蒸し暑さがハンパない
終戦記念日。普通に出社日のため、いつもより１時間早く起床して九段下へ向か
う。そこまでしても行く価値のあるのが「思想のテーマパーク」と化すこの日の
靖国神社。諸外国にだってどの国も戦死した英霊を追悼する施設はある。しかし
靖国ほど世間に翻弄されまくっている追悼施設は世界的に例がない。残念なが
ら、日本の英霊の皆さんはいつまで経っても８月15日の喧騒から逃れて静かに眠
ることができない。このことには本当に御愁傷様としか言い様がないのだが、そ
の喧騒もまた厳然たる今日の歴史なのである。その歴史を見届けたい、と言う渇
望で、早起きしてでもこの目で確かめに向かう。
　今年は韓国系英霊のために哀悼の意を捧げたいと思う。当時は日韓併合なので
当然韓国人にも赤紙が出された。一説によれば靖国に祀られている英霊の４割は
韓国系だそうだ。韓国人排斥を叫ぶんだったら、先ず最初に靖国に祀られた韓国
系英霊の皆さんを祖国に帰して上げるべき。
　九段下到着、やはり今年は来るのが早すぎた、もちろんすでに参拝者の人の流
れはある（お年寄りはまだ涼しい朝の参拝がおすすめ、日中は暑くて大変だか
ら）、しかしいつもなら鳥居までの坂道に各種政治団体によるビラ配りの嵐があ
るのだが、今年は中国の宗教団体、法輪功だけ、相変わらず血気盛んな在特会の
姿は見られず、ちょっと盛り下がる。
　境内も人が多すぎて動けない、と言う感じではなく、本殿まで何の障害もなく
あっさり到達して拍子抜けしたくらい。もちろん、警官や報道陣、そして右翼団
体の装甲車数はものすごいし、少ないながら特攻服姿の団体さんもいらっしゃ
る。
　参拝後は恒例の靖国神社ゴーフルを買いたかったが、これまた早すぎてテント
店が出ていない。多少イロモノだが、晋ちゃんまんじゅうをおみやげに買って帰
る。
　写真は政治団体、国民会議による集会会場（境内にテントとパイプ椅子が用意
される）。まだ27回なのか、戦後の歴史と比べ短いんだな。