選挙よりデモの方が有効

　この時期にこんなことを書いたら、参院選の妨害かよ！と言われるかもしれな
いが、まあ個人の日記である以上、個人的メモの意味もあるのでご勘弁。
　タイトルは別に投票に行かなくて良い、という意味ではない。それよりは選挙
よりもデモの方が各自有権者（デモなら未成年や外国人など投票券のない非有権
者も参加可能！）の具体的な主張が世の中に直接届くからだ。
　選挙の場合、候補者は複数の公約を掲げる。経済問題、社会福祉問題、原発問
題、憲法改正問題などさまざまな論点がある。とある候補者について、この公約
はおおいに賛成だが、別件の公約には反対、ということが十分にあり得る。つま
り選挙は候補者に投票するという、複数の公約の最大公約数でしか意思表示でき
ない。
　その点、デモは争点は１つに絞って主張する場である。その方が政府、自治体
に本当に伝えたいことを意思表示するには効率的だ。
　そういう意味で、理想は“候補者”に投票するのではなく、争点への賛成、反
対を決める国民投票の形式の選挙であり、それぞれの争点の決定事項に賛意を示
す候補者が取り組むシステムにした方が良い。しかしそういうシステムになって
いないのであれば、デモの方が有効であると考える。私はあくまでも、どの候補
者が受かる受からない、ではなく、どの公約が実現されるかされないか、が関心
の対象である。そう考えるからこそ、原発事故を起こしたらデモで主張するのが
当然だし、まだ復興途中だと言うのにオリンピックを招致したがる日本より、生
活第一で大規模デモをやっているイスタンブールの方が民主的と思うのである。