嫌韓嫌中はいじめ社会の空気読み

　ネット右翼的嫌韓嫌中は仕事場でのリーダーシップ術と同様、個人的にいくら
頑張っても理解できない。おそらく、韓国人にフルボッコにされても、それを韓
国人全体を嫌いになるような普遍化は自分はできないし、そもそも韓国人中国人
の親しい友人がいながら嫌韓嫌中をカミングアウトする人を見たりすると、もは
や混乱するしかない。
　リーダーシップが苦手なのは、空気読みが苦手だからである。お客様の気持ち
を考えてみろ、と言われても、そもそも自分がお客様の立場で考えること自体が
限りなく難しい。100万円するような買い物はしたことがないから、数千万、数
億の買い物となるプロジェクトでのお客様の立場なんて理解する前に自分なら逃
げる（コストに見合う根拠を聞きたい、と言われても、その根拠を理解すること
に自信がないから逃げる）。
　つまり、嫌韓嫌中のアピールって、ある種の空気読みだから自分は理解できな
いのではないか、と考えた。嫌韓嫌中を言っていると回りからいじめられなくて
済む、みたいな雰囲気を彼らは感じ取っているのかもしれない。空気読みが苦手
な自分は逆に、嫌韓嫌中を叫ぶ連中が嫌いだ、とネットで吐いて何度もボコられ
たが、それでネットの空気になじもうとか考えることはない、せいぜいちょっと
発言を控えるくらい。
　反原発が嫌われるのも結局空気読み以上の何者でもないのだろう。今の時代は
そんな空気読みがすべてにおいて正しい判断を誤らせているような気がしてなら
ない。