[lives-after-lives] 政治をゲーム化したオリンピック


<2013/06/14(Fri)>
 イスタンブールの反政府デモが長引いている。この分でいくと、エジプトや
チュニジアのような政府転覆が現実のものになるかもしれない。オリンピック招
致合戦のフィルターで見ている人には深刻な話題と受け止めていないようだが、
私から見たら、西アジアではいまだにSNSによる民衆の連帯=脱中心的な政治運
動の可能性、を信じることができる現象と考えている。
 いまだにイスラム主義と新自由主義とが混在したトルコ現政権の政策に戸惑い
はあるが、とりあえずどちらが正しいかと言うことよりも、民衆が民主的に意思
表明ができると言うことが大事。
 一方で日本は大変な時代にありながら、混乱のない国として世界に知れ渡って
いるが、私から見たら意思表明ができない(しても無視されると思い込んでい
る)、と言うのは民主主義の根幹が壊れている、と見なすべきで、実は相当に深
刻な状態であると考えるべきである。そういう意味では、東京よりもイスタン
ブールの方が精神衛生上は暮らしやすい、と言う見方もできる。そもそもデモ
やってる人たちはオリンピックがどうのこうのなんて呑気なことは考えていな
い、経済的な問題はあるにしても、先ずは暮らしが第一と思っているはず。