チャンスの国、と言う意味ではやはりアメリカ合衆国が先端だろう。分かりや すく言えばアメリカンドリーム。スポーツヒーロー、ハリウッドスターなどに夢 を掻き立てられる人は多いのだろう。 しかしあの国は国民皆保険ではなく、貧しい人々はまともな医療が受けられな い（TPP参加問題でも取り上げられたのでご存知の方も多いと思う）。他にも、 人々が銃を持つ権利を手放せないほど、治安の悪い国でもある。 新自由主義で必ず枕言葉として使われるのがこの「チャンス」と言うターム。 チャンスとは裏を返せば格差をあからさまに認める言葉でもある。中南米諸国が なぜあれほど合衆国を嫌うのか？それこそこの「チャンス」と言うタームで国家 間の搾取をずっと続けてきたからだ。そもそもが、全く公平な「チャンス」と言 うのはほとんどない。 私は「チャンス」なんて言葉には全くときめかない。スポーツレクリエーショ ンでの言葉としてはありでも、現実社会においてはおぞましいキーワードであ る。