牛丼復活劇


<2006.09.22(Fri)>
 個人的には、ジャンク飯にあそこまで日本中が大騒ぎするの
はなんだかなあ、と言う感想(と、衆目を引くため冒頭から暴
論で攻めてみるw)。食の安全性に対する危機感が足りない、
と言う問題もあるし。
 それはともかく、牛丼復活のお祭り騒ぎには、現代の「格差
社会」の問題がかなりよく出ているように思う。テレビのグル
メ番組を見ると、やたらセレブ志向を煽る超高級レストランか、
牛丼やラーメンと言ったB級と言うより単なるジャンク飯か、
両極端なものが扱われているように感じる。僕はどちらにも
興味はあまりなく、築地で安くいいネタの寿司を食べるとか、
江戸時代からやってる庶民派の蕎麦屋や洋食屋の伝統の味を楽
しむとか、そのくらいがちょうどいいと思っている。
 で、家庭料理については、もう主婦しか見れない平日昼間に
しかやってないし、あとは食材を重視する「食べごろマンマ」
くらいかな。なんというか、経済性、安全性、栄養、食にまつ
わる周辺的要素(伝統とか)などバランスの取れた食に対する
関心は案外低いのではないかと思う。日本は四季折々の食材に
あふれていて、特に料理にこだわらなくてもおいしい物は沢山
あるのに、格差のおかげで分裂した嗜好が広まってるのはなん
だかなあ、と思う。