家族と愛国心とアイドルと信仰と

なんか書きたいことがまとまらないが、断片的に。 

・愛国心の話題は政治的にはものすごく盛り上がるのだが、どうにも最近の愛国
心の人々の表現に無理を感じてしまう。その理由は、この記事のように家族が崩
壊している状態でなぜ“国”と言う対象だけが強烈の人々の心を引きつけるの
か、合点がいかないから。 
　やはり常識的に考えれば、父親母親を愛し、家族を愛し、学校の友だちを愛
し、地域を愛し、その延長上に愛国心があるのだと思うが、家族は崩壊し、学校
もいじめの話題が絶えない中で、愛国心だけが突出して話題にされるのかがよく
分からない。 
・で、家族や学校など人間のアイデンティティを築く基礎的な土台が崩壊してい
る中で、国と言う対象が一種の信仰の対象になっているような気がする。政治的
な場面で出てくる「国」の印象は「強いもの」の代表格であるような気がする。
と言うか、信仰の対象と言うのであれば、そう言う強烈にポジティブなイメージ
があるからに違いないから。 
・国が信仰の対象とはつまり、日本人が無宗教（と言うと言い過ぎだが、少なく
とも欧米に比べると信仰は日常的ではない、冠婚葬祭の場面でのみ意識される存
在）であることに関係するといったんは考えたが、いじめは別に韓国やアメリカ
にも存在する。無宗教かどうかよりも、物質主義の方がきっと大きい。と言って
も、テレビが１台だった時代は良かった、テレビが家族一人一人の部屋に置かれ
るようになったことが問題（テレビと言うと古くさいので、携帯スマホがこれに
該当するわけですが）。スマホは今や私たちの一種のパートナーな訳だが、神様
みたいに私たちの倫理観を監視することはなく、むしろ倫理面では悪魔的側面す
ら持っている日用品（別にスマホを敵視するのがここでの主旨ではなくて、物質
主義の今日的に分かりやすい例えとして挙げてみたと言うこと）。 
・で、アイドルが集団アイドル全盛なのも、昔のように「か弱い存在を愛でる」
と言うあり方から、「強いもの」への憧れが微妙にクロスオーバーしているよう
な気がする。アイドルが強いもの？と言うとおかしく見えるかもしれないが、今
のアイドルはスポーツ選手並みにポジティブな発言をするし、その上スポーツ選
手よりもメディアへの露出は確実に多いわけで、スポーツ選手的な憧れ方をして
いるような気がする。だから総選挙とかジャンケン大会が盛り上がると言うわ
け。彼女たちは半分アイドルで半分スポーツ選手のような存在なのだと思う。 
・話を戻して、家族が分かり得ないこと、他にも配偶者がDVに学校の友だちがい
じめに至る理由を考えなければならないのだが、この問題はどうも鶏と卵のよう
な関係で難しい。つまり、自分に自信がないから所属するコミュニティ（家族、
夫婦、学級などなど）にうまくとけ込めないとも言えるし、逆にコミュニティに
なにがしかの弱さがあるから個人の自信の土台になってくれない。 
　と言うわけで、つれづれと断片的に書き述べてとりあえず終了。 

親と絶縁する女性も…「母とうまくいかない娘」が急増中 
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=2236281