コミケ


<2012/08/11(Sat)>
 もちろん私はアニヲタではないので、コミケ自体には部外者なのだが。 

 少なくとも五輪が政治や経済の力で動いていて、選手の努力や喜びや涙だけを
掬いとって裏の顔を隠して報道するマスコミの姿にうんざりする中、やはり日本
独自の「祭」が行われることにやはり強いシンパシーを感じる。まぁコスプレ文
化なんかには、「自分らしさ」と言うものに対してアニメキャラに便乗する形で
しか表現できないのは、もう一歩がんばって欲しい、と言う個人的感想はある
が、少なくともコミケとは五輪のように「用意された舞台」ではなく、舞台その
ものを用意してしまったイベントだ。ロックフェスに飽きてきたのも、フェスと
言う形自体が借り物のステージのまま巨大化してしまった残念さがあるから(レ
イヴだとチケット入手や交通手段が困難でハードルが高い中、独自性を維持しな
がらがんばっているイベントはあるみたいだが)。 

 先ほどの経済活動に関する記事とも絡むが、私たちは市場と言う場で「バスに
乗り遅れないようにする」ことが経済活動みたいな時期がずっと続いて来た中、
経済の本質はそこではない、と考え、少しずつ変えていく、と言う能動性は重要
である。コミケはその成功例だと思っており、先週のハーコーイベントなんかは
自分でも参加できる自主イベントの場だと思っている。