薬園台デモ

　だいたい週末は外出するイベントが入りまくる。多くのイベントが週末に集中
する訳だし、未就労の状態で野暮用は平日に回せるので、家にいる時間は寝るだ
け、いや睡眠すらサウナなどで済ませてしまう。それだけ忙しいから、思考に回
せる時間がない。金曜日に就活で飛び回り、多くの課題を残して考える時間が欲
しいのに全然時間がない。仕方ないので月曜日に回すしかない。
　と言うことで朝帰り、スーパー戦隊ＴＶを観、３時間睡眠でまた起きて薬園台
へ。今日は蒸し暑い、こんな中で町中を２時間も練り歩く体力はあるのか？
　京成と新京成を乗り継ぐので、乗車時間は短いが、すぐには電車が来ないので
やはり１時間見といて良かった。デモと言うと霞ヶ関だったり新宿だったり大都
会の街中を練り歩くのが通常だったが、今回のようなこういう住宅街を歩くデモ
は珍しい。参加者も当然少ない、都心のデモなら100人くらいはすぐに集まる
（大きいものは数千人になる）が、今回は20人くらい、つまりすぐに顔を覚えら
れる規模。野田佳彦総理大臣のお膝元と言うことで、脱原発だけでなく消費税増
税反対、TPP参加反対、と３つのお題を持ったデモ。やはり年上が多いな。
　薬園台駅を出発し、本当に人が住んでる住宅街を練り歩く。普段のデモでは子
どもたちやそのお母さんとすれ違うことはまれだ、その意味では未来に放射能の
不安を残さないよう、大飯原発再稼働反対のシュプレヒコールには力が入る。一
方TPP反対などは意見保留状態、でもまあ趣旨は理解したので、おうむ返しで
シュプレヒコールはする。
　やはり都心デモの通りすがりの人たちに訴えかけるより、住宅街でそこの住民
の暮らしの場に入って行って前述のお題を訴えかける方が聞いてもらっている、
と言う実感がある。団地のベランダから顔を出した人たちに向かってプラカード
（私は立派なプラカードなんてなくてスケッチブックにマーカーペンで走り書き
しただけのメッセージだが）を掲げるのは楽しい。子どもたちもきっとデモ行進
なんて見たことないから、興味を持ってくれたりする。もちろん住宅街を拡声器
を使いながら行進するのはご近所には迷惑、しかし名前連呼しかしない選挙カー
に比べたら、メッセージが明確なシュプレヒコールの方がよほど耳を傾けてもら
えると言うものだ。
　約２時間、薬園台から習志野、習志野台、北習志野まで練り歩いた。私でも堪
えた、ましてやお年寄りの参加者には大変なご苦労だったに違いない。幸い雲行
きは怪しかったが雨には降られなかった。
　終了後スピーチ、この人数なので全員にマイクが回ってきた（笑）。こういう
地元のデモだけに、首相官邸前デモの常連に混じって地元（市川や柏の人も）の
デモ初参加の人も。特定の政党に傾いたテーマ以外の趣旨を表にする人もいな
い。と言うことで、テーマが３つもあるのはやや欲張りかな、とは思ったが、ど
れも多くの人が同意するテーマだし、住宅街の練り歩きと言うことで街歩きの楽
しさも兼ね備え、地元の人に直接訴えかける良いデモだった。